GigaCC

「フォトグッズ販売サービス提供開始以来、9年以上にわたり写真データの収集にGigaCCを利用しています」

大日本印刷株式会社

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大日本印刷株式会社

創業以来約150年を迎える大日本印刷株式会社(以下、DNP)イメージングコミュニケーション事業部では、フォトグッズ販売サービス「IMライブフォト」用写真データ収集などデータ入稿時にGigaCCを利用しています。
導入の経緯や長年使い続ける理由などについて、イメージングコミュニケーション事業部 情報セキュリティ委員会 情報セキュリティ推進室 室長 大津 晃司氏(写真左)、同室 第1グループ  武井 一博氏(写真右)に伺いました。

住所 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
代表者 代表取締役社長:北島 義斉
設立 1894(明治27)年1月19日
資本金 1,144億64百万円(2025年3月31日現在)
従業員数 36,890名(連結)、9,785名(単体)(2025年3月31日現在)
事業内容 主な事業組織:出版イノベーション事業部、情報イノベーション事業部、イメージングコミュニケーション事業部、Lifeデザイン事業部、生活空間事業部、モビリティ事業部、高機能マテリアル事業部、ファインデバイス事業部、オプトエレクトロニクス事業部、コンテンツ・XRコミュニケーション本部、教育ビジネス本部、メディカルヘルスケア本部、ICC本部、左内町営業部、ABセンター
大日本印刷株式会社 ホームページ https://www.dnp.co.jp/

フォトグッズ販売サービスなどの画像の収集にGigaCCを利用

DNPおけるGigaCCの利用状況を教えてください。

イメージングコミュニケーション事業グループではフォトグッズ販売サービス「Imaging Mall with IMライブフォト(以下、IMライブフォト)」において、カメラマンが撮影した写真データをデザインルームで収集する仕組みとしてGigaCCを利用しています。「IMライブフォト」のサービス提供開始時より利用していますので、9年以上利用していることになります。

また最近では、マイナンバーカードの申請用タブレットのマニュアルやアップデート情報の提供を保守契約のあるお客様を対象に更新プログラムのダウンロード用途、フォトブックデータ入稿用途などセキュアなファイル転送が必要な場合などにもGigaCCを利用しており、現在約2,000アカウントを契約しています。

「IMライブフォト」についてご紹介ください。

「IMライブフォト」はプロスポーツの試合やアーティストのライブなど、イベントなどの会場で撮影したフォトグッズの販売をサポートするコンテンツホルダ向けのサービスです。イメージングモールの販売プラットフォームとDNPイメージングコミュニケーション事業部が販売する昇華プリンタを活用することで、高品質なプリント物を来場者の熱が冷めないうちに販売することができ、コンテンツホルダ様の売上に貢献します。

具体的には「IMライブフォト」において、どのようにGigaCCを利用しているのでしょうか。

試合前から実際の試合まで、選手の様子などをカメラマンが撮影します。
撮影した写真データを現場からGigaCCにアップロードし、デザインルームに送るところで利用しております。
ちなみにデザインルームではアップロードされた写真データの編集作業を行っています。

どのくらいの容量のデータを取り扱うのでしょうか。

1つの写真データは数十MBになります。
アップロードする写真の枚数で見ると、たとえばプロ野球の試合で1試合あたり200枚程の写真が現場から転送され、そのうち50枚程度が販売の対象となります。

自社構築・運用と比較して、コストやリソースを抑えられるクラウドサービスを選択

「IMライブフォト」のサービスに、GigaCCを導入した経緯を教えてください。

前述の通り「IMライブフォト」サービスでは、写真データを現場から編集を行うデザインルームに転送・収集する仕組みが必要になります。当初はその仕組みを自社で構築し運用することも考えましたが、使い勝手やセキュリティを考慮したデータ転送システムを自社で構築、運用やメンテナンスを行う場合、相応のコストやリソースが必要となります。

そのため、既存のデータ転送システムの導入を検討していたのですが、当時はまだクラウドサービスに対するハードルも高くオンプレミスのシステムの導入を検討しており、オンプレミスでのサービス提供をされていたGigaCCが検討候補のひとつとなり、UIや機能性、セキュリティ設定などに於いて優位となったGigaCCを選定しました。

しかし、その後検討を進める中で、構築・運用にかかるコストやリソースを抑えることができるGigaCCのクラウドサービスを採用することになりました。

ファイル形式を問わず写真データをプレビューできる利便性などが決め手

GigaCCを採用したポイントを教えてください。

次のポイントから「IMライブフォト」のデータ収集システムにGigaCCを採用しました。

【理由1】企業向けクラウドサービス
「IMライブフォト」で取り扱うデータは最終的に販売する商品であり、情報漏えいやハッキングなどのリスクは許されません。

その中で、GigaCCはクラウドサービスであっても業務利用向けに設計されており、UIや機能はもちろんセキュリティ設定などもしっかりと考えられており、結果として同サービスの導入に至りました。

【理由2】使い勝手の良さ
撮影現場の限られた場所・時間で、システムに不慣れかもしれないカメラマンに、大容量の写真データを迅速にアップロードしてもらわなければなりません。そのため、使い勝手に優れている点も高評価のポイントでした。

さらにデザインルームでも、PC上のエクスプローラーのような操作性でアップロードされたデータを収集し、ディレクトリを分けてアクセス権を設定することでセキュリティを担保することができる点も評価しました。また、多くのファイル形式に対応し、写真データを簡単にプレビューできる利便性も決め手となりました。

現場から簡単、安全、迅速に写真データを事務局に収集できる

GigaCCの導入効果を教えてください。

GigaCCを使うことで、現場から安全、迅速に写真データを事務局に収集することが導入の目的であり、それを確実にできるインフラを低コストで導入でき、運用できていることが何よりの効果です。

加えて、次のようなメリットを感じています。

・現場のサポートが不要
使い勝手に優れているので、データのアップロードに関して現場のカメラマンなどから「操作方法がわからない」、といった問い合わせを受けることはありません。
システムの運用だけでなく、サポート面でも負担がありません。

・プレビューに専用アプリが不要
専用のアプリを使用せず、写真データを簡単にプレビューできるのが便利です。
他社製品では、プレビューに専用アプリが必要な場合があるようですが、GigaCCはブラウザだけでプレビューできる点が優れています。

・運用管理のしやすさ
取引先やパートナー、相手先関係者側でサービスの契約は必要なく、DNP側で利用者に対してアカウントの払い出しなどを行うことで、柔軟な運用管理が可能です。
またこれらにより新たなビジネス展開の創出にも繋がると考えています。

日本ワムネットへの評価

今後の予定などあれば教えてください。

GigaCCの利用が増えるにつれて、さまざまな観点で自社開発との比較を行っているものの、使い勝手が変わることによる利用者の混乱を招く可能性があることや、運用コスト優位性などを鑑み、今後もGigaCCの利用を継続する意向です。

GigaCCおよび、日本ワムネットに期待することなどがあれば教えてください。

セキュリティを重視するイメージングコミュニケーション事業部グループの他の部署でも、実績のあるGigaCCに興味を持っていいただいている案件もあり、ストレージだけでなく、クラウド環境のインターフェースなどの安全性や信頼性について、これからもより強化していっていただければと期待しています。

大日本印刷株式会社について
1876年に活版印刷で創業。約150週周年を迎えるDNPでは、印刷技術を基軸に事業を多角化し、印刷業にとどまらず、半導体製品やICカード、PETボトル用無菌充填システム、住宅用内外装化粧材、デジタルコンテンツなど、新しいビジネスを次々と生みだし、今や450を超えるビジネス領域を展開する。DNPは、「未来のあたりまえをつくる。」という言葉に思いを込め、より良い未来の実現に向けて新しい価値を創出し続けている。
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